基礎知識

触ると危険!要注意な魚まとめ【症状や対処法も】

自然の中で釣りをしていると、知らない魚が釣れることがよくあります。美味しい魚や見た目が可愛い魚もありますが、中には触ると腫れ、激痛がしたり、重症の場合は痙攣や呼吸困難、さらには死に至るほど危険な魚も!

そこで今回は、海釣りの堤防やテトラ帯、防波堤や海岸などで釣れる危険のある魚をまとめて紹介します。また、危険部位や、刺された時の症状、応急処置も紹介。釣りに行く前にぜひご覧ください。

海釣りで釣れる危険な魚

背びれのトゲに注意!ハオコゼ

カサゴ目ハオコゼ科

危険度:
特徴

全長10cmほど、防波堤やテトラ帯等、浅い岩礁帯などに生息。サビキ釣りやウキ釣り、ヘチ釣りなどで釣れる。

危険部位と症状

背びれには強い毒があり、刺される長時間痛む。死に至るような毒性はないが注意。

対処法

ハオコゼの毒はタンパク質なので、患部の毒を絞り出して痛みが弱くなるまで患部を40~45℃の湯につける。

ヒレのトゲに注意!アイゴ

スズキ目アイゴ科

危険度:
特徴

全長30cmほど、平らな体型をしている。防波堤やテトラ帯等、浅い岩礁帯などに生息。ウキ釣り、ヘチ釣りなどで釣れる。

危険部位と症状

背びれ、尻びれ、腹びれには強い毒があり、刺される長時間痛む。死に至るような毒性はないが注意。

対処法

アイゴの毒はタンパク質なので、患部の毒を絞り出して痛みが弱くなるまで患部を40~45℃の湯につける。

トゲの強毒で患部麻痺も?!ゴンズイ

ナマズ目ゴンズイ科

危険度:
特徴

全長20cmほど、体形はウナギ型だが短く、頭は大きくナマズに似て、口の周りに長いひげが8本ある。防波堤やテトラ帯等、浅い岩礁帯などに生息。ヘチ釣りなどで釣れる。

危険部位と症状

背びれ、尻びれ、腹びれには強い毒があり、刺されると焼けるような痛みがあり赤く腫れる。ズキズキした疼痛が広がり2日間ほど続く。死に至るような毒性はないが患部に麻痺が残った事例もあり注意。

対処法

ゴンズイの毒はタンパク質なので、患部の毒を絞り出して痛みが弱くなるまで患部を40~45℃の湯につける。

釣れたら即リリース!キタマクラ

フグ目フグ科キタマクラ属

危険度:
特徴

全長15cmほど、ウマズラハギなどに似ているが目や腹側に青い帯が入っておりヌルっとした粘液で覆われている。防波堤や砂地、岩礁帯などに生息。サビキ釣りなどで釣れる。

危険部位と症状

内臓にテトロドトキシンという神経毒を持っている。食べると死にいたる場合も。また皮膚の粘膜も強毒なので素手で触らないよう注意。

対処法

医療機関にすぐ受診を。

尾のトゲが強毒!アカエイ

エイ目アカエイ科

危険度:
特徴

全長100cmほど、。海岸、堤防、入江などに生息。ヘチ釣りや投げ釣りで釣れる。

危険部位と症状

尾の中央上部にトゲがあり強毒。重度のズキズキした疼痛が広がり、数日または数週間持続。血圧低下、呼吸障害、嘔吐、発熱などの症状があり死亡例も報告されている。

対処法

毒針を取り除き傷口を良く洗い、毒を絞り出して患部を40~45℃の湯につける。医療機関に受診も必要。

別名殺人ダコ!危険すぎるヒョウモンダコ

マダコ科ヒョウモンダコ/オオマルモンダコ

危険度:
特徴

頭部約5cm、足約10cm、体重100g未満の小型のタコ。浅瀬の岩礁やサンゴ礁に生息。熱帯海域に分布するが、温暖化で近年関東の海釣り施設や堤防での報告も。釣れたら触らず糸を切って即リリースを!

危険部位と症状

唾液腺にフグと同じ神経毒テトロドトキシンを含み、噛まれることで猛毒が体内に注入される。痛みは感じないが、傷の周囲に赤みや腫れが生じ、数分後にはしびれや言語障害、重症の場合は痙攣や呼吸困難が生じ90分で死に至った例も。

対処法

傷口の血を絞るようにして毒を押し出す。ポイズンリムーバーがあれば使用(ヒョウモンダコの毒は胃で消化されないため、口に含むと大変危険)。傷口を流水で洗い流し、即医療機関へ。

安心&安全な釣りに!お役立ちグッズ

危険な魚を素手で触ったり掴んだりするのは怪我や事故につながるので絶対NG。だからと言って、釣り場に放置するのも危険です。

ゴンズイなど死んでも毒の効力が持続する魚がいるほか、生物保護の観点からも安全にハリを外して海に帰してあげてください。

そんな時危険な魚をリリースする際におすすめなグッズを紹介します。カバンに1本忍ばせているだけで安心。子供や女性でも簡単に使え便利です。

魚を掴まずに針が外せる!クイック針外し

魚の口にかかった針を手で外すのは意外と難しいもの。ましてや、毒針をもった魚なら、外している内に刺されないかとヒヤヒヤで、恐怖すら感じますよね。

そんな時は魚に触らず針が外せるハリ外しが便利。魚のヌメリや匂いが手に付着するのが苦手な方、女性や子供にもおすすめです。

釣りに行くときに一本持っていくと安心です。

ダイワのクイック針外し

●サビに強いステンレス製●魚の口にも入りやすい細径ボディ●持ちやすく、力の入れやすいT字グリップ●手返し大幅UP!時間を取られるベラ等の外道対策にも最適●ゴンズイ・オコゼの様な毒魚にも。

素手で触らないために!フィッシュグリップ

トゲに毒のある魚は素手で触わると危険です。また、魚は滑りやすいので手から逃げてしまうことも。そんな時はフィッシュグリップを使ってリリースしましょう。

魚を掴みやすい形状で、かつ軽量なので釣りに行く時に1本持っていき、すぐに取り出しやすい場所に携帯して!

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ワニグリップの先端をロックせずにホルスターに収納することで、取り出すだけでワニグリップが開き、獲物を瞬時に捉えることができます。●一度魚を掴んだあともホルスターに収納すれば、汚れを気にすることなく携帯できます。●ホルスターは厚~薄ベルトに対応した抜け落ちにくいアール形状のハンガーを採用。

万が一刺されたら!毒出しポイズンリムーバー

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ヒョウモンダコやキタマクラは糸を切ってリリース!

ただしヒョウモンダコやキタマクラは触れるとかなり危険なので、釣れたと思ったら引き上げずに、糸を切ってリリースしましょう。決して身体に近づけないように注意してください。

触ってしまったらまずは医療機関に相談

釣り場で危険な魚を触ったり、触ったという自覚がなくても痛みや腫れが出たら、応急処置をしたあとは医療機関を受診してください。自分で治療しようとせず、必ずお医者さんに相談を。

釣りを安全に楽しむために、危険な魚を釣り上げてしまったら、焦らず触らずリリースしてくださいね。

ABOUT ME
田中うなぎ
都内在住。家族で釣りを楽しむ主婦。釣り歴3年。休日は子供と釣りかキャンプしてます。ファミリーや初心者が行きやすい釣り場を紹介しています! Webライター/ホームページ制作
今週のPick Up


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